年間総出荷頭数10頭 2023年初出荷 いぶさな牛の「かねたけ」雌36か月 赤身A2等級 和牛

by スタッフ いぶさな

【かねたけ出荷しました】

いぶさな農場生まれのいぶさな農場育ちの36か月雌(名前はかねたけ)出荷いたしました!

A2等級、小ぶりながらも良い仕上がりになっております。

【和牛改良の歴史】

いぶさな牛とは【現代の黒毛和牛 と 竹の谷蔓牛】を掛け合わせて作られています。(※竹の谷蔓牛も黒毛和牛です)

現代の黒毛和牛は、明治~昭和初期にかけてもともといた日本の在来牛と海外種と交配したのち改良を重ねて昭和12年に「黒毛和種」という名称となりました。

その後もともと日本の在来牛の特徴であるサシの入る肉質が高い評価を受けるようになるにつれ、サシがより入るようにと改良に改良を重ねた牛が現代の黒毛和牛です。

一方竹の谷蔓牛は約200年前より岡山県の山間部で近親交配による改良がなされながら飼われ続けていた牛です。良い役牛となるように体が大きく小回りが利き、温厚な性格の牛になるよう、近親交配を繰り返し作り上げられてきました。ですのでいぶさな農場の竹の谷蔓牛もどれも似たような体系をしています。

他の地域では上記のような改良が積極的に行われていた中、他との交流が地理的に困難だった竹の谷蔓牛のいた土地ではそういった改良がなされなかったようです。しかし交通網が発達し、より大きくサシの入る牛が一般的になり、機械化が進むにつれて徐々に竹の谷蔓牛は淘汰されていきました。

今いぶさな農場にいる竹の谷蔓牛は、わずかに残った竹の谷蔓牛を工夫しながら血をつなぎ残し続けることができた牛がもとになっております。改良前の在来種に非常に近い希少な牛です。

いぶさな農場でも竹の谷蔓牛の復興に取り組み、12年かけて雄雌合わせ40頭超すところまでなんどか増やしてきました。

 

【かねたけのご紹介】

今回出荷した牛(かねたけ)はいぶさな牛の母体として残すかどうか悩みました。しかしこの子ちょっと臆病なところもあったので、出産などのストレスを考えた結果肥育することにしました。

現代の黒毛和牛✕竹の谷蔓牛(現代の黒毛和牛とは言っても10年前導入母牛で父が肉質重視で導入した母体)の子である今回の出荷牛(かねたけ)は しっかりした赤身のA2等級に仕上がりました。

いぶさな牛は現代の黒毛和牛の良いところと竹の谷蔓牛がもつ在来種ならではの香りと味わいの両方を楽しむことができるハイブリッド牛です。

現代の黒毛和牛との食べ比べをするとより在来種の特徴を体験することもできます。

販売期間はおそらく令和5年2月いっぱいまでの予定ですが、在庫がなくなり次第終了となりますので下記リンクからご確認よろしくお願いいたします!

販売ページへ⇒

 

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